青汁に興味がある方なら「ケール」という野菜を聞いたことがあると思います。
実はこのケールには物凄い栄養素が含まれていて、
ダイエット、美容、ニキビ対策、健康など様々な効果が期待出来ます。
普段皆さんが食べている野菜で、これだけの栄養素が含まれている物は中々ありませんので、
この機会に是非ケールについて理解して下さい。
目次
ケールは、キャベツの仲間で栄養価が豊富な事から「野菜の王様」と言われております。
特にビタミンの含有量は他の緑黄色野菜と比べて多いのも特徴です。
ただこのケールは栄養価が高くても、独特のクセがある味をしていることから食用に向かず、青汁の原料として使っていましたが、近年ではヨーロッパの方でサラダや炒め物として食されている事が多くなっています。
しかし、日本ではまだ馴染みがなく、現実的にケールを摂取するなら青汁が最もおすすめなのは言うまでもありません。
それではケールにはどのような栄養素が含まれているのか紹介していきます。
野菜の中でケールが最も食物繊維が多いわけではありませんが、
数多くある野菜の中での上位に位置することは間違いません。
例えば食物繊維が多いとされる100g当たりでレタスが1.1g、キャベツ1.8g、ほうれん草2.8g、に対してケールは3.7gも含まれております。
この食物繊維は第6の栄養素とも言われ便秘で悩む方やダイエットしている方に必要で、
「腸内環境を整え、便通を良くする」「脂肪やコレステロールの吸収を抑える」「血糖値の上昇を抑制する」などの働きがあります。
ケールに限らず青汁でダイエットするというのは、こうした要素があるからでもあります。
ケールから分泌されるホルモンの一種で、いわゆる「睡眠ホルモン」とも言われております。
このメラトンの働きは、その名の通り睡眠作用があり、朝や昼間は分泌量が少なく、
夜になると分泌の量が多くなり眠くなります。
簡単に言うと体内時計の役割をしてくれているのです。
また、抗酸化作用がありお肌の細胞を守ってくれるのでシミやしわなどのアンチエイジング効果もありますし、免疫力を高めてくれる働きもあります。
あまり注目されていなかった成分ですが、最近様々なストレスで不眠症の方が増えていることから、最近ではメラトンを含んだサプリなども販売されています。
もちろん、ケールはこのメラトンが豊富に含まれており、
例えばメラトンを多く含む「さくらんぼでさえ100gで1,350ng」、「とうもろこしは140ng」、「米は100ng」ですが、ケールは4,200ngも含まれているのです。
※ngはメラトンの単位
ルティンとは、ケールなどの緑黄色野菜に含まれている天然色素で、かなりの抗酸化作用を持っている事が特徴です。
ルティンに働きは、外部からの紫外線や光などの刺激から目を守ってくれます。
現在は、スマホやテレビ、ゲームなど青い光を発するものに毎日触れていますが、
それらは目に悪く、老化(酸化)が進んでいきます。
ルティンはそれらの青い光を吸収し、抗酸化作用で目の酸化を防いでくれるのです。
そうした働きがあることから「天然のサングラス」とも言われています。
また体内にあるルティンは老化や食生活などで失われていきますが、
青汁や野菜などから積極的に摂取しなければいけない栄養素でもあります。
もちろん、ケールはこのルティンも他の食物より豊富に摂取することが出来ます。
今更説明するまでもないカルシウムですが、実はケールにも豊富に含まれています。ケールには100g当たり220mgも含まれ、多くの方がカルシウムが多いと思っている牛乳は110gでヨーグルトでも120mgです。
つまり、ケールにはヨーグルトや牛乳の倍近くもカルシウムが含まれているのです。
おさらいの意味も含めてカルシウムの働きをお話すると、骨や歯の形成、神経細胞で情報を伝達(足りないとイライラする)などがあります。
細かく言えばまだまだありますが、とりあえずカルシウムは絶対に必要な栄養価であるという事です。
ケールが良いのは様々な種類のビタミンが豊富に含まれている事です。
ビタミンは人間が生きていくうえで必要不可欠な栄養素で、美や健康など様々な働きがあります。
それぞれの働きを端的に紹介すると、
など実際はまだまだ働きがあります。
ケールはこれらのビタミンを全て含みその含有量が多いのも特徴です。
もちろん、個別にならケールよりも多く含まれている食物はありますが、
これだけの種類のビタミンを豊富に摂取できる野菜はそうはありません。
それが出来るのがケールなのです。
ケールに含まれている栄養素がわかれば何となくケールにはどのような効果があるのかわかると思います。
ケールには豊富な栄養素が含まれているため様々な効果が期待できますが、
ここでは特に高い効果が得られることに絞って紹介します。
ケールで最も期待できる効果の一つはダイエットです。
上記でも説明したように青汁には豊富な食物繊維が含まれています。
この食物繊維は、糖質や脂質を排出してくれる役割があり中性脂肪になるのを抑制してくれますし、血糖値の上昇を抑えてくれます。
また、善玉菌が増える事で腸内環境が良くなり、きれいに老廃物を排出する事で太りにくい体になります。
青汁でダイエットする方が増えているのには、青汁で様々な栄養素が取れ、
食物繊維が豊富だからということです。
しかもケールは他の青汁よりも食物繊維が豊富に含まれているのでさらにダイエット効果が期待出来ます。
実際にキューサイと高崎健康福祉大学の研究結果だと、
ケールを摂取することで、「体重の増加の抑制」「中性脂肪の減少」など効果が現れました。
ですから、他の青汁でもダイエット効果はありますが、
ケールの青汁はより効果が期待できるという事です。
美肌作りに絶対に欠かせないのがビタミンです。
ケールは他の緑黄色野菜に比べビタミン群が豊富に含まれています。
これだけのビタミンが含まれているので、「コラーゲンの生成を促す」
「色素沈着を防ぐ」「毛穴を綺麗にする」「小じわを防ぐ」
などビタミンには様々な効果があります。
これだけ一度に豊富なビタミンを摂れるのはケールそれも青汁くらいなので、
青汁は年配の方が飲むイメージがあると思いますが、
肌トラブルが現れやすい20代後半くらいから青汁を飲むことはおすすめなのです。
ニキビで悩んでいる方は実は青汁を飲むのが良いのです。
ここで詳しいニキビの話は割愛しますが、ニキビの方はビタミンCとビタミンB群を摂取することが大切です。
ビタミンB群は、ニキビの原因である過剰な皮脂の分泌を抑える役割があり、
コラーゲンの生成を促すビタミンCが不足していれば、肌のターンオーバーが上手く回らず、ニキビができやすいお肌になってしまいます。
食物で直接ビタミンを摂るのも良いですが、それだと面倒ですので、
青汁なら1杯で必要な栄養を摂取出来ます。
尚、青汁のニキビに関してはどんなニキビもOK!青汁がニキビに効く理由とは?で詳しくお話しております。
ストレスや精神不安などが原因で不眠症に悩んでいる方は多いと思いますが、
そんな時おすすめなのはケールに含まれるメラトンが不眠症改善に役に立ちます。
夜眠らなければいけない時にメラトンが正常に分泌されれば自然と睡眠できるようになります。
青汁と睡眠は一見関係ないように感じると思いますが、実は不眠症改善にはケールの青汁がオススメなのです。
ケールの栄養価の高さは以前から知られていましたが、食用にしにくかったのは、
独特でクセのある味と苦みです。
もちろん青汁にすることで飲みやすくはなっていますが、
今はフルーツ青汁など飲みやすい青汁も沢山出てきているので、
お世辞でも美味しいとは言えません。
しかし、その分効果が高いのも周知の事実です。
これは個人の考えや好みの差に分かれますが、
美味しいけど効果は低くなる青汁を飲むか、決して美味しくはないが効果の高い青汁を飲むかです。
また、飲みにくい青汁はどうしても嫌なら多少面倒ではありますは、牛乳や豆乳などを混ぜて飲みやすくすることもできます。
それで栄養価が少なくなることはありません。
青汁は不味いというイメージはありますが、今の青汁は飲みやすく、
飲みにくくても工夫すれば美味しく飲めるようになります。
後は個人の好みの問題です。
青汁に含まれる有名な野菜であるケールと大麦若葉、明日葉を比較してみます。
ケール | 大麦若葉 | 明日葉 | |
食物繊維 | 3.7g | 41.1g | 0.84g |
ビタミンA | 240μg | 0 | 66μg |
ビタミンB1 | 0.06mg | 0.64mg | <0.02mg |
ビタミンB2 | 0.15mg | 1.47mg | 1.47mg |
ビタミンB6 | 0.16mg | 0.55mg | 0.02mg |
ビタミンC | 81mg | 70mg | 6.15mg |
ビタミンE | 2.4mg | 11.9mg | 0.39mg |
カルシウム | 420mg | 290mg | 9.75mg |
葉酸 | 120μg | 400μg | 15μg |
※100g当たり
ケール、大麦若葉、明日葉の含有量を見てみると、
全体的に見れば大麦若葉の方が多く感じます。
しかし、補足しておくと、まず大麦若葉の食物繊維ですが、
物凄く多く感じてもほとんどは不溶性食物繊維です。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維にわかれ、
ダイエット効果が高いのは水溶性食物繊維です。
ですから、実際はさほど差はないと思います。
また、大麦若葉のデーターで同条件に調査したデーターがなく、
上記はあくまでも民間企業のその青汁粉末のデーターです。
あくまでもこれは青汁ではなくその野菜の栄養素を比べるものですから、
実際の数値は現時点ではわかりません。
ただ、ケールも大麦若葉も明日葉も効果の高い野菜であることは変わらず、
どれが良いかは飲んでみた好みや相性にも影響します。
また、それぞれの青汁は当然他にも体に良い原料が入っていますから、
一つの原料で効果を比べるのは少し無理があります。