青汁で有名な原料と言えばケール、大麦若葉ともうが明日葉(アシタバ)です。
この明日葉は野菜の王様と言われているケールをも超える栄養素が含まれています。
明日葉というのは、ハーブやセロリなどと同じセリ科の仲間です。
セリ科の植物は生薬として使われるケースが多く、
明日葉も病気や傷などの薬としても使われてきて、近年では花粉症に効く野菜としても話題になりました。
ただ、栄養素が豊富に含まれていても、一般家庭に食用として食べられているのは極一部の地域だけでまだまだ普及していません。
また、普及したとしてもほろ苦さがあり食べにくく、食べやすくするために火や熱を加えると栄養が損なわれます。
そこで明日葉の栄養素を簡単に摂取できるのが青汁です。
明日葉の青汁を飲めば、食用としては食べにくく栄養も摂取しにいくですが、
青汁なら手軽に明日葉の栄養をふんだんに摂取出来ます。
それでは明日葉の青汁にはどのような効果があるのか明日葉の特徴を紹介していきます。
目次
明日葉は薬用に使われている植物でもあることから様々な効果が期待出来ます。
また、偏った栄養素ではなく、豊富にバランスよく含まれているという特徴もあります。
明日葉には特有の成分であるカルコンが含まれております。
このカルコンはプラポノイドの一種で血糖値を下げるインスリン作用があるのです。
また、明日葉には高い抗酸化力があり、ケールの6倍、プルーンの2倍ともいわれています。
そもそも糖尿病、老化、疲労、肌トラブルなど様々な病気の原因は、活性酸素が大きく影響してくることがわかっております。
(活性酸素をわかりやすく言えば、体内の臓器を錆びつかせるということ)
そしてその活性酸素を抑制してくるのが抗酸化作用を活性化させる事です。
明日葉にはその効果があるということです。
最近は健康志向になっているとはいえ、男性の3割、女性の2割が肥満なそうです。
明日葉は肥満防止にも効果があり、明日葉を摂取することで善玉コレステロールが増え
肝臓への脂肪の蓄積を抑制することが出来ます。
その結果中性脂肪が減り、肥満防止に繋がるのです。
また、そうした事は明日葉特有の成分であるカルコンやカリウムの影響によるものです。
因みに善玉コレステロールの役割は、体内の必要以上のコレステロールを外に排出してくれる働きがあります。ですから、善玉コレステロールが増える事で、脂肪の蓄積を抑制できるのです。
注目!コレステロール値を下げるなら青汁が効果的
動脈硬化は老化、コレステロールが貯まるなどの原因で動脈が固くなり、全身に栄養や血液が行き渡らなくなります。
そして最終的には脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こします。
明日葉に含まれるカルコンは抗血凝固作用があるので、血をサラサラに血液の流れを良くする働きもあります。
明日葉で話題になったのは、花粉症やアトピーアレルギーの抑制です。
アレルギーというのは、アレルゲン(抗原)が体内に入り、それを排除するためにIgE抗体というのが作られます。そのIgE抗体を作る過程で血液に放出されるヒスタミンなどの化学物質がかゆみや炎症、湿疹などのアレルギーを引き起こします。
明日葉に含まれるカルコンは、そのヒスタミンを抑制する効果があるのです。
ヒスタミンを抑制できればアレルゲンが体内にはってもアレルギー症状を緩和しやすくなります。
ちなみに花粉症には「べにふうき」というお茶が良いと聞いた事があると思いますが、
そのべにふうきに含まれるメチル化カテキンはヒスタミンではなく、IgE抗体を抑制してくれます。
明日葉の特徴としてビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富にバランスよく含まれているということです。これらの栄養素は美容に欠かせないといっても過言ではありません。
明日葉は、ケールや大麦若葉よりもビタミン群(A、B群、C、E)が豊富に含まれ、
ビタミンが豊富な事で、美肌には欠かせないコラーゲンの生成を促したり、
しみ、しわなどの予防も出来たりします。
またミネラル類が豊富で特にカリウムの含有量が多いことから利尿を促し、食物繊維も豊富なことで便通が良くなり老廃物を頻繁に排出するので、新陳代謝が良くなり、美肌やむくみ対策はもちろん、ダイエット効果もあります。
さらに脂質の代謝も高めてくセルライトの除去にも効果的です。
セルライトになっている方ならわかると思いますが、ただ単にダイエットしただけでは除去できず、正しい食事と運動が必要になります。
今の日本はこれだけ食生活が豊かになっても、ビタミン、ミネラル、食物繊維の摂取量がそれほど多いわけではありません。
どうしても、安くて美味しい物は脂質や糖質の多い物が中心です。
野菜で食物繊維やビタミン、ミネラルを摂ることも出来ますが、
沢山の種類を食べなければいかず思うように栄養が摂取できません。
また、火を通したり、熱を加えたりすると栄養素が失われる事もあります。
明日葉の青汁は1杯で必要な栄養素を補えるので、
健康を気にしている方はもちろん、美容を意識している女性にもお勧めです。
明日葉のようなセリ科やミカン科に多く含まれるクマリンという成分があり、
このクマリンはアルツハイマーの予防になるという事がわかっております。
というのもNGF(神経成長因子)という、神経細胞の生成や修復を行うたんぱく質がありますが、クマリンにはNGFの生成を促すは働きがあることで、
アルツハイマーの症状である脳が委縮する事を予防できるのです。
これまで、アルツハイマーに対して有効な治療はないと言われてきていましたが、
クマリンの働きが解明されてきたことで、今後の大きな可能性が見えて来たとも言えます。
青汁の三大原料である明日葉・大麦若葉・ケールのそれぞれの栄養素を比較してみます。
基本的に青汁の効果の裏付けというのは配合されている原料の栄養素ですので、
それぞれの原料と比較してみるとよりどの青汁が良いのかわかると思います。
ケール | 大麦若葉 | 明日葉 | |
食物繊維 | 3.7g | 41.1g | 28.1g |
ビタミンA | 240μg | 0 | 6390μg |
ビタミンB1 | 0.06mg | 0.64mg | 1.15mg |
ビタミンB2 | 0.15mg | 1.47mg | 1.97mg |
ビタミンB6 | 0.16mg | 0.55mg | 1.11mg |
ビタミンC | 81mg | 70mg | 330mg |
ビタミンE | 2.4mg | 11.9mg | 25.6mg |
カルシウム | 420mg | 290mg | 460mg |
葉酸 | 120μg | 400μg | 0 |
※100g当たり
葉酸を除きほぼ全ての成分で明日葉が上回っている事があります。
食物繊維に関しては、大麦若葉が多くはなっていますが、大麦若葉はほとんどが、
不溶性食物繊維で水溶性食物繊維は配合されていません。
それぞれ働きは違いますが、ダイエットに効果があるのは、
水溶性食物繊維の働きによるものです。
しかし、誤解のないように申し上げると、あくまでもこれは明日葉そのものの含有量であって、「明日葉青汁」の含有量ではありません。
ですから、明日葉の栄養素が最も豊富だからといっても、明日葉の青汁が最も効果が高いわけではないのです。
そこを勘違いしてしまい、何でもかんでも明日葉の青汁しか選択しないのは
本当に自分に合う青汁に出会う可能性を損ねている気がします。
ただ、そうはいってもここでお話したように明日葉の青汁の効果は高いということは言うまでもありません。
明日葉の青汁は色々ありますが、おすすめの青汁はいくつかに絞られます。
その中でも特に飲みやすく効果が高い明日葉の青汁を紹介いたします。
どの明日葉の青汁が良いのか迷っていればとりあえずこれを試しても良いと思います。
すっきりとしたお茶に近い苦みがある明日葉の青汁で飲みやすいのが特徴です。
主原料の明日葉は国産で品質の高いものを使っております。
健康だけではなく、ダイエットや美容、むくみなどに悩みのある方におすすめな青汁です。